綾町野首の森で楽しんだ健康を祈る七夕森林セラピー

ど~も~!綾町森林セラピストの一福です。

綾町の森林セラピーイベントとして企画した「旧暦の節供に森林セラピー」第1弾は、旧暦の七夕(8月22日)に行いました。いつもの森林セラピーに七夕テイストをプラス。流れはいつもの森林セラピーと変わりませんので、「森林セラピーってこういうことやるのか~」とみてくだだい。

森林セラピーは見えないものも感じる。七夕の話を枕に

自然とともに生きてきた日本人は、季節の節目節目を大切にしました。中でも大切にされたのが五節供で、そのうちの一つが七月七日の七夕(タナバタ・シチセキ)です。

この日の月はちょうど舟形で、この舟に乗って彦星は織姫に会いに行くとされています。旧暦の七夕はお盆の直前。ここからお盆が始まる地域もあります。織姫や彦星の話を知らない人々は、月の舟で個人が帰ってくると思ったのかもしれませんね。

綾町森林セラピーまちなかコースで七夕を楽しむ

七夕森林セラピー、まずは綾町の神様にご挨拶&御神木に触れる

チャーミングな狛犬がいる綾神社

綾町の高台にある綾国際クラフトの城で健康チェックをし、ゆるゆると歩き始めます。吊り橋を渡り、クスノキの葉の香りを嗅いだり、木の切り株を触ったりしながら綾神社へ。お参りのあと、御神木のクスノキに遊んでいただきます。

木を触ったり、もたれたり、抱きついたり…。いつもゆったりと参加者を迎えてくれる御神木です。

綾神社御神木

七夕森林セラピーなので葉の裏に文字を書いて流す

昔の七夕は、梶(カジ)の葉に願い事を書いたとか。ところが、今回の森林セラピーロードにはないので、周りの木から葉を取り、裏を爪楊枝でひっかいて字を書いてみました。タンニンが多いカシの葉などは、少しわかる感じに。それを森の中に流れる水路に流しました。

なるべく自然に負担をかけずに自然を楽しむ森林セラピーにしています。

七夕森林セラピー特製おやつ”むぎなわ”

新麦ができるこのころ、七夕には麦の粉を練って糸カセの形にしたような”むぎなわ”も供えられました。現在の「索餅(さくべい)」と呼ばれるお菓子です。

そうめんの原型とも言われる”むぎなわ”を、簡単に九州パンケーキの粉で作りました。水だけを加えてタネを作り、揚げ焼きするだけ。ほんのりとした甘みは、森の中で味覚を開かせます。
九州パンケーキの粉は、七種類の穀物が入っているので七夕の”七つにこだわる”にもぴったりでした。

森林セラピーは森を歩いて森の中で休む

綾町のまちなか森林セラピーコースは、森の中で寝転んだりするスペースがありません。ただ、ベンチがあるので、そこでのんびりします。静かな森の中ですが、せせらぎの音も聞こえてきます。

まだ暑いので水分補給はもちろん、おやつを食べ、深呼吸をしました。案内人の私が体力がないので、私が案内する森林セラピーは、しょっちゅう休憩を挟んでいます(笑)

七夕森林セラピーの日、今ここにある森を楽しむ

森の中で深呼吸

七夕森林セラピーの二週間ほど前に来た台風で、ロードには枝が散乱し、木が倒れて通りにくくなっている場所がありました。また、当日は雨が降りそうな天気。暑さももちろんあります。

ベストの状態ではありませんが、落ちた枯れ枝をわざと踏み、暑さを避けるためにアスファルトの道が短いルートを選び、木が遮ってくれるパラパラした雨を楽しむ…「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」の森林セラピーでした。

綾町森林セラピーまちなかコースシンボルのイチイガシに触れる

宮崎県指定文化財のイチイガシ

綾町のまちなかに樹齢700年を超えるイチイガシがあります。綾町森林セラピーまちなかコースのシンボルツリーです。大きな木に触れながら、700年前という遠い遠い過去にも思いを巡らせていました。

森林セラピーの最後に健康チェック!自分の体と向き合う

森林セラピーの目的は、「森に入って人間として進化した本来の心身を取り戻す」こと。そのために、森へ入る前と後に簡単な健康チェックをしてもらっています。

先日から綾町が携帯式の血圧計を購入してくれたので、血圧と心拍数も導入しました。血圧が高めに人は終わった後は下がっていて、低すぎる人は上がると、参加者全員が健康に良い結果が出ていました。

そして、森へ入ると感性や感情がぐっと動くのが、今回もチェック表に見てとれました。

お楽しみ!綾町の森林セラピー弁当で味覚も楽しむ

おにぎりを一口食べてしまいました

綾町の森林セラピーのときだけに提供されるお弁当を今回もお願いしました。おおよそのおかずは同じなのですが、今回はゴーヤの天ぷらや早生みかんが入っていて、季節ごとに少し違います。

健康に大切な三本柱”食事・運動・リラクゼーション”が、1回の森林セラピーの中に詰まっています。

七夕森林セラピーオプション:綾町の工房で機織り!

綾町の国際クラフトの城の中には、織姫が使うような織機が並んだ工房があります。玄太染織工房が今回の森林セラピーにご協力くださり、ティーマット体験を少しお安く実施してくれました。
初めての織物に少し悪戦苦闘もしつつ、それぞれが自分らしいティーマットを30分ほどで作成。全員が元気をチャージした顔になって解散しました。

次は重陽の節供、健康で長生きを願って10月23日に森林セラピーを実施

今回の森林セラピーは、建物の中にいる時に土砂降りの雨など、何かに守られたような感じでした。

自然とともに生きる綾町は旧暦が似合います。次の森林セラピーイベントは10月23日(月)、旧の9月9日に行います。今ではあまり知られていない重陽の節供。江戸時代には大切にされた節供だったようです。菊の節供ともいわれる重陽に、冬へ向かう体の準備を森の中で行いましょう!

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