【開催報告】みどりの日は全国一斉Go to Forest!2023 in 綾町

お元気ですか? 森林セラピー基地綾町の森林セラピスト、一福いっぷくです。

3年前。新型コロナについてまだいろいろと分からず、日本中が閉塞感に包まれていました。イベントも軒並み中止。「こんな時だから森へ行こう!」と始まったのがGo to Forest!でした。森と未来の小野なぎささんが全国の森仲間に声をかけ、「5月4日に全国で森へ行こう!」というイベントが実現したのです。綾町では、ちょうどお茶摘みに良い季節なので、紅茶づくりと森散歩のプログラムで参加。今年は、お天気が悪かったのですが、お楽しみいただけました。

全国の森好き仲間とZoomで打ち合わせ

すごい時代になりました。全国の仲間と家にいながら打ち合わせができるのです。3年前は”Zoomってどうするの?”でしたが、使えるようになりました。
今年は、和歌山の千品山林社の千品さんがお世話係も買って出てくださり、素敵な手づくりのネームプレートも作ってくださいました。ヒノキの名札があまりにもかっこいいので、ひもは、自分が染めた糸で編んで作成。参加者の分はたまたま手に入れた杉の板で作りました。

あいにくの天気でしたが、茶摘みと森散歩

今年のテーマは”つなぐ”ですが、あまり深く考えずに楽しんでいます。

五感を刺激し、思いをつなぐ茶摘み

綾国際クラフトの城のお茶は、”お客様におもてなしするため”に植えられ、昭和の頃には茶摘みをしてお客様に提供されていたとか。建物内のお茶所がなくなり、お茶はあまり活用されなくなりました。
そんな話をしてから、お茶摘み。森林浴で大切な”五感を働かせる”のにお茶摘みはぴったりです。

  • 視覚…お茶の若葉を見つける
  • 触覚…手を使ってお茶を摘む
  • 嗅覚…緑のにおいを嗅ぎ、紅茶へと変わる匂いを確認。
  • 味覚…紅茶にする途中で、お茶を飲んでみる。葉っぱを食べる。

お茶の新芽をどんどん摘む

今年はお茶の芽立ちが早かったので、芯が開いてしまっていますが、紅茶づくりには丁度いいくらいです。
雨がぱらつくときは木陰で、止んでいるときには木陰から出て、どんどん摘んでもらいました。
お茶摘みが初めてで最初はどれを摘んでよいか分からなかった参加者さんも、目が慣れ始めるとどんどん摘まれます。

お天気が悪いので、お茶を干して森へ!

お天気が良ければ摘んだ端からしんなりしますが、お天気が悪かった当日は、お茶の葉がとても元気!
葉っぱが元気だと揉むのに時間がかかるので、今回は少し干すことにしました。揉み方を説明しながら少し休憩です。

歩いてすぐの野首の森へ(森林セラピーまちなかコース)

”一福さんが案内してくれるならゆるいコースのはず”と知人の参加者さん(笑)。体力のない森の案内人(私)お気に入りの野首の森は、階段下りられれば森林浴を楽しめます!

綾国際クラフトの城の駐車場奥にある吊り橋。野首の森の上を渡ります。街中なのに、森に出かけたように木々を下に見ます桜の頃は並木が下に見えます。途中で綾町を一望。
渡りきったところには錦原にしきばる運動公園のサッカー場が見えます。ここから綾神社までと、一番最後だけが車道近くを歩くコースです。

綾神社にお参り&御神木と交流

綾神社にお参りして、推しの狛犬に会う!

綾神社御神殿
鳥居横にも大きな木が2本あります。

錦原運動公園のほど近くにある綾神社は、野首の森への出発点のひとつです。
まずはお参り。ここの狛犬がとてもキュートで、いつもひとしきり話がはずみます。

最初、遠目で観て”首(顔)がない!!”と思いましたが、パグ犬のようなおへちゃさんなのです。今回の参加者さんも、写真に撮っていました。

御神木と交流する

綾神社の御神木は、樹齢350年ほどの大クスノキ。癒しに来た人を包むような根元のへこみもあり、ここに入って、木に抱きついたり、もたれかかったり……。クスノキは春に葉を落とします。近くの木の根元にこんもりとまとめてありました。踏むと気持ちよかったです。

ゆるゆる歩きながら、イチイガシへ

雨も降ったり止んだり。木々が雨を遮ってくれるのか、しっとりした森を歩きます。

昔の人も歩いた?綾城を守った谷

綾町の野首の森は、綾城の堀だったところと伝えられており、古い石組みのようなものも見られます。
ユネスコエコパークの綾町は、”なるべく自然のままに”をモットーに、人が通れそうならば倒木もそのまま。雨のせいかほとんど音がなく、街中なのに深い森に来たような感じでした。

野首の森のシンボルツリー”イチイガシ”

綾町野首の森のシンボルツリーは樹齢約700年のイチイガシ。宮崎県指定天然記念物です。伝説を伝えた後、木に触れてもらいます。綾神社の御神木のクスノキのと違い、楽しんでもらえたようです。
すぐ先の車道が通っていて集落があるところへ寄り道すると”こんな近くに?”と驚いておられました。
昔と今をつなぐ野首谷の森です。

お楽しみお弁当タイム!

森散歩が終わった後は、食事タイム。事前に作っていた紅茶とともに特製のお弁当を楽しみました。

今や綾町のマスコットキャラクターとして大活躍の”もりりん”は、森林セラピーのマスコットとして誕生。なので、最初に使われたのがこのお弁当の帯です。

森林セラピーの特製弁当を作ってくださる”やよい会”さんは「いつもと同じよ~」と笑いますが、きくらげやふきなど、山の幸も多くおいしかったです。

思いをつなぐGo to Forest!

ほのぼのとしたGo toポーズ!と好評でした。

毎年ミッションとしてあるのがGo to Forest!ポーズの撮影。今年は綾国際クラフトの城内の藍染小屋の近くで撮りました(笑)。

お天気が悪くて紅茶までいきませんでしたが、持ち帰られて作り上げられたようです。人をつなぎ、時をつなぎ、思いをつなぐGo to Forest!2023でした
来年もまた5月4日はお茶摘みと森散歩をしたいと思っています。

全国24の森、501名の参加者。つなぐ機会をくださった全国の森仲間にも感謝!

全国の開催報告のまとめページはこちら (まとめは「森と未来」の小野なぎささん)

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